今期の例のアニメ ①(続くのか?)

更新のネタが特に思いつかないから、弊社のパッケージとかも描かれた、エロゲが関係してるあのアニメについて書いてみたいと思います。

あくまで自分の視点、個人的な経験になりまして、文句付けたいとか、揚げ足取りしたいとかじゃないです。

わかっていても、アニメとしてわかりやすくしてるしている部分とかもあるでしょうし。

あと自分が知る限りの知識で書くので、業界の常識と違ったり、今の業界の流れと違うこともあるかもしれませんが、そこら辺はスルーして下さい。


あ。流石にワタシもDOSで開発してた時代は知りません。

というわけで、とりあえず第一話。

エロゲ製作会社で働いている、主人公の身の回りのお話ですね。


なので、主人公が所属している会社の描写について、思ったことをチラホラと。


【社員】

 結構社員がいるのでは?

 売れないといいつつもアレだけの人数の社員がいるのは、結構凄い

 と思いました。

 この業界、わりと外注さんに頼ることも多いというか、頼らないと完成しないので。


 社員が2、3人で、あとは伝手を使って外注さんを頼るってこともありますし、

 ちゃんと社員で抱えてるのは、結構老舗なのかもしれません。

 昔はわりと、各部門のスタッフを社内に抱えていることが多かったですから。


【廉価版のソフトについて】

 主人公が所属する会社は

 ・フルプラを作る体力がない

 ・今はもう廉価版しか出せない(4500円のソフト)

 みたいなセリフがありましたが、これってわりと悪循環なパターンしか聞いたことがありません。

 とはいえ前述の通り、個人的な経験ですからね?

 絶対に当てはまるってわけじゃないです。そこら辺はご了承下さい。


 で、フルプラ作ってたところが廉価版しか出せなくなることに対して、何が悪循環なのかってことですが。


 開発期間を短くするために廉価版を作る

 廉価版で売値を下げるので、会社に入る利益も小さくなる

 安くした分、売上本数が増えることもあるが、

 体力がないのを劇的に改善できるような本数となると難しい

 利益が小さい分、新たなタイトルをどんどん出す必要がある

 延期もできない

 状況によっては、複数の製作ラインで同時進行などで別タイトルと開発の期間が被ることもある

 開発スタッフを増やさなきゃ

 人件費が増える

 もっと稼がなきゃ。

 そのためにも、どんどん新しいタイトルを作らなきゃ……


開発期間は短くなったけど、思ったより開発費が膨らんでいく、という印象です。

あと、こうなってくると開発スタッフの疲弊が激しい。

同時進行してるタイトルが増えると、自分がやってたタイトルが終わっても、すぐに別のラインのタイトルのヘルプに入ったりして、まともな休みがない日々が続くことも……あったり、なかったり……。


という話をよく聞きました。


なら廉価版はいつやるのか? って話ですが、

フルプラを作る際、企画とかデザインとか、最初期の作業時に時間がかかったり、

グラフィッカーさんの手の空いてたりなど、余裕のある人たちに任せる、経験を積ませる、みたいな感じだったかな? 昔は。

もう本当、今はどうか知りません。

まあ、そんな感じです。


廉価版“だけ”を作るようになるのは、そんな簡単じゃなく、ちゃんと考えなければいけない。

という、個人的な思い出? みたいなものでした。

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