主人公の声

主人公の声があるゲームってありますよね。
わたしは個人的には好きです。
まあ、だからってウチのゲームにつけたいとは思いませんが。
それは弊社のゲームの内容的にってこともありますが、
他の要素もあります。
お察しの通りだとは思いますが、時間と予算の問題です。

基本的には、主人公なんて常に出てるんです。
地の文もあるし、全てをセリフ化してるわけではありませんが、
それでも主人公のセリフ量は凄いことになります。

簡単に弊社ので換算してみました。
弊社のゲームボリュームの場合(メインヒロイン4人+αがあるかないか)
大体、メインヒロインのボイス量の3倍、4倍といった辺りです。(下手すると5倍とか)
メインヒロインと会話してるんですから、それぐらいになるのは当然でしょう。

そうなると、
キャスト費で一番お金がかかるのは主人公。
収録時間が一番必要となるのは主人公。
しかも、声優さんもしゃべるのがプロととはいえ、毎日大量に喋れるわけではありません。
ゲームの収録は大量ですからね。
そんな無理をしてたら、クオリティも維持できないでしょう。
となるとですね、関西在住のゆずスタッフ的には、
スケジュール的にも単純に収録日だけが増えるわけではなくて、
移動時間なども換算すると、おそらく今のスケジュールでは間に合いません。

あ、待てよ? 主人公の声を入れるってことは、もしかして主人公の表情も組む可能性があるのか?
うわー、これはキツイ……。
立ち絵作業も増やさなきゃいけなくなる。

一ヵ月作業時間を増やして、間に合うか? うーん……。

というわけでですね、以上は弊社の事情になりますが、
主人公の声を入れるとなると、
思った以上に作業のカロリーが高くなるんですね。

考えただけでうんざりしてきた。
そういう意見が出てきたらとりあえず反対しておこう。

今回も主人公にも声は付いていません。
そんな千恋*万花は7月29日発売ですので、よろしくお願いします。

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