バイノーラル録音(その2)

ちょっと前にバイノーラルは大変よ、っていうことを書いたけど、
もう少し録音時の具体的な大変さに付いて書いてみたいと思います。
バイノーラルって、声優さんに色々立ち位置を変えて喋ってもらう必要があるんですが、
それは「それじゃあよろしくお願いしますー」の一言ではすみません。

このセリフの時にはマイクの右側に立って、普通の距離で。
このセリフの時には耳元で囁いて下さい。

などなど、指定が必要になるんです。
特典CDとかもちゃんと指定をさせてもらってるんですよ。
まあ、さすがに全部のセリフ一つ一つに指示をするわけではなく、
ここからこのセリフの間に中央から右に動いて―というような、動きの流れでですが。

これが結構時間かかったりするんですよね。
あんまり同じ位置が続くと、耳が慣れちゃうことも考えたりしないといけないので。

で、マイクの感度がいいので、囁くときにリップノイズが乗りやすいんです。
そこら辺で、リテイクを頂くことも結構あったりするのが大変ですよね

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